アルバム「アルヒハレノヒ/遊佐未森」1995 ②
昨日の続き
遊佐アルバムでは、世界観を統一するため同系統の楽曲が収録される傾向があるのだが、「アルヒハレノヒ」は比較的緩やかでバラエティーあふれる曲が収録されていて、カラフルな耳ざわりのよい仕上がりになっているのも素晴らしいところである。
特に、このアルバムには自分にとって大切な一曲でもあるシングル曲「咲くといいな」が収録されている。
あの頃の二人の姿を回想しながら、もう戻れないと知っているが、今の君の幸せを祈らずにいられない…、切ないながらも希望あふれる曲。
歌詞と曲と編曲のバランスが絶妙で、個人的にも思い出と思い入れがあり何度でも聴きたくなる。
それ以外にもトミーマンスフィールドによる「小鳥」「スローリー」などが収録されている、今でも好きな遊佐未森のアルバムである。
余談:楽園、南国をイメージしたアルバムであるのだが、ジャケットやアートディレクションが残念。
南国娘風の遊佐未森の姿ないいのだが、実に寒々しく南国独特の熱が伝わってこないいのだった…。
しかしながら、あえて雨の日の楽園をイメージしたのなら、それはそれでアイロニーあふれたアートディレクションといえるかもしれない。