1983-2023 1983アルコ堂EXの旅

~「1983アルコ堂EX」の復活 ある意味、備忘録

高橋幸宏音楽との40年①。

2023年1月11月、高橋幸宏さんが亡くなった。

 

様々の著名人、一般人がコメントを寄せているが、個人的に感覚として実感がわいていないのも確か。
なにしろかれこれ40年以上途切れることなく、ソロ活動は元よりプロデュース作品、提供楽曲、参加プロジェクト、映像作品等など膨大な音楽作品を聞き、見続けている。


しかも自宅にサブスクのような形がないデータとしての音楽ではなく、CDやレコード等の物理メディアとして音楽が残されている。

その膨大な音楽の集合を前にして、音楽に託された圧倒的なエネルギーに呆然としてしまう。

 

「新しい音楽作品が聞けなくなった」という気持ちも分からないでもない。

だが彼のほとんどの音楽(YMO活動期、1980年以降はほぼリアルタイムで)を聴いてきた者としては、彼が残してきた音楽、聴いてきた音楽、影響を得た音楽をまずは一通り聴いて欲しいとも思う。

回顧と思わないわけでもないが、その行為を通じて、未来に作ったかもしれない未だ来ない新しい音楽を想像するのもまた、彼の新しい音楽的なものを聴くという行為ではないか。もはや妄想ではあるが・・・。

 

人はこの場所から確実にいなくなる。

悲しいことであるが、音楽家や優れた芸術家たちは「ゼロ」から「今までここにはない」モノを作り出してくれた。

せめてその「残してくれた」モノに思いを馳せ、聴くことで追悼したいと思うのだ。